“昼寝”のいろいろな読み方と例文
旧字:晝寢
読み方(ふりがな)割合
ひるね77.4%
ひるい19.4%
シエスタ3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きりがうっすらとかかって、空はどんよりとくもっていました。みんなが昼寝ひるねをしているとき、アッカがニールスのそばにやってきて、
岡田はまたその時分自分の家の食客しょっかくをして、勝手口に近い書生部屋で、勉強もし昼寝ひるねもし、時には焼芋やきいもなども食った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
多くの若い者を使っていた農家では、線香せんこう一本のたつあいだなどという、おかしいほどみじかい時間の昼寝ひるねをさえ規則にしていた。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
昔は「五月蠅」と書いて「うるさい」と読み、昼寝ひるねの顔をせせるいたずらもの、ないしはくさいものへの道しるべと考えられていた。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その翌日吾輩は例のごとく椽側えんがわに出て心持善く昼寝ひるねをしていたら、主人が例になく書斎から出て来て吾輩のうしろで何かしきりにやっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さき蟹の音かき立つる竹のへり見のすがすがし昼寝ひるいさめゐる (五三頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ささ蟹の音かき立つる竹の縁見のすがすがし昼寝ひるいさめゐる (五三頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かさこそと蟹匍ひのぼる竹のえんすがすがと見つつ昼寝ひるいさめゐる
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼寝ひるいざめ日の照る方にうち見やる往還のほこりとほくひもじさ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼寝ひるいざめまだうつつなしながめゐてしらしら照りのをとこへしの花
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
風呂ふろにはいっては長椅子ながいすに寝そべって、うまい物を食っては空談にふけって、そしてうとうとと昼寝シエスタをむさぼっていた肉欲的な昔の人の生活を思い浮かべないわけにはゆかなかった。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)