昼寝ひるい)” の例文
旧字:晝寢
宰予さいよ昼寝ひるいぬ。子曰く、朽木きゅうぼくるべからざるなり。糞土のかきるべからざるなり。予に於て何ぞめんやと。子曰く、始め吾の人に於けるや、其の言を聴きて其の行を信ぜり。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さき蟹の音かき立つる竹のへり見のすがすがし昼寝ひるいさめゐる (五三頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ささ蟹の音かき立つる竹の縁見のすがすがし昼寝ひるいさめゐる (五三頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼寝ひるいざめまだうつつなしながめゐてしらしら照りのをとこへしの花
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かさこそと蟹匍ひのぼる竹のえんすがすがと見つつ昼寝ひるいさめゐる
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
松が根にそよぐ小萩のあはれさよ莚しきめ子ら昼寝ひるいせり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼寝ひるいざめ日の照る方にうち見やる往還のほこりとほくひもじさ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
篁にそよぎしづけき日の光吾子あこ昼寝ひるいの時ちかづきぬ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)