“ひるげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昼餉45.1%
午餉17.6%
午餐13.7%
昼餐7.8%
晝餉5.9%
晝餐5.9%
昼食3.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼餉ひるげを食うて出よとすると偶然秀真ほつまが来たから、これをもそそのかして、車を並べて出た。自分はわざと二人乗の車にひとり横に乗った。
車上の春光 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
二人は午餉ひるげを食べながら、身の上を打ち明けて、姉妹きょうだいの誓いをした。これは伊勢の小萩こはぎといって、二見が浦から買われて来た女子である。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
社の報酬はいうに足らぬほどなれど、棲家すみかをもうつし、午餐ひるげく食べものみせをもかえたらんには、かすかなる暮らしは立つべし。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昼餐ひるげをば神子田みこだのおそのさんといふ従姉(新山堂の伯母さんの二番目娘で、自分より三歳の姉である。)の家で済ました。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鹽灘しほなだにて早けれど晝餉ひるげしたゝむ空暗く雲重ければいさゝか雨を氣遣ふ虚に付け入り車に乘れと勸む八幡やはたの先に瓜生峠うりふたふげとてあり其麓までと極めて四挺の車を走らす此邊の車には眞棒しんばう金輪かなわ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
『このしゆくにて晝餐ひるげ食ぶべき家は無きにや』と我は遂に問ひぬ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
昼食ひるげせむ家たづねつつ鴎飛ぶ裏町をゆき橋わたり行き
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)