“ごさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
午餐80.6%
御産6.5%
御参6.5%
五山3.2%
御賛3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本多政朝、政勝の二代に仕えた重臣で、石川主税ちからという人物がある。或る時、武蔵を午餐ごさんに招いて、他の客と共に歓談した。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いぜんから高徳こうとくの聞えはあって、後醍醐に瑜伽灌頂ゆがかんちょうの法をさずけ、元弘の元年には、例の“中宮御産ごさん祈祷いのり”と称し、北条調伏ののろいを行ったかどで、硫黄島いおうじま流しとなった豪僧なのだ。
「よッ待ってました親玉。よき敵御参ごさんなれとおいでなすったね」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
いわゆる五山ごさんなるものを、ぐるぐる尋ねて廻った時、たしか円覚寺えんがくじ塔頭たっちゅうであったろう、やはりこんな風に石段をのそりのそりと登って行くと、門内から、法衣ころもを着た
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「児島先生、この勿来の関の方に、先生の御賛ごさんをいただきたいものでございます、いかがでございましょう、田山先生」
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)