“御産”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごさん50.0%
おさん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度の御産ごさんにあたっては、変ったことがいろいろあった。その第一は、何といっても、法皇が、自ら祈祷者として、祈られたことだったろう。
いぜんから高徳こうとくの聞えはあって、後醍醐に瑜伽灌頂ゆがかんちょうの法をさずけ、元弘の元年には、例の“中宮御産ごさん祈祷いのり”と称し、北条調伏ののろいを行ったかどで、硫黄島いおうじま流しとなった豪僧なのだ。
次には山口県の豊浦とよら郡でもネンガラ、海を渡って筑前ちくぜんの大島でネンガラ、これも遊びかたは同じだが、注意すべきことには御産おさんのあった家の前で
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この「うき世を立つる」というのは遊蕩ゆうとう生活のことで、京ではそれをすら飯の種にしていると、太鼓持たいこもちか何かのことを言った句であるが、それをこの絵本には眼鏡めがねの老人が御産おさん枕屏風まくらびょうぶの外で
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)