“枕屏風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まくらびょうぶ95.8%
まくらびやうぶ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は北枕に寝かされ、逆さにした枕屏風まくらびょうぶと、貧しいしきみの壺と、細い線香の煙にまもられていた。……お留伊は顔の布をとってみた。
鼓くらべ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「おれは、いつでも出かけられるばかりにして、お前の帰りを待っていたところさ。お前の留守に、おっかさんの枕屏風まくらびょうぶもできた。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其處には、枕屏風まくらびやうぶを取拂つて、鴛鴦ゑんあうの床はあふれるばかりの血汐にひたされ、明る過ぎるほどの明るさの中に、のどをゑぐられた、花嫁お君の淺ましい死骸が、おほう物もなく横たはつて居るのです。