“銀屏風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんびょうぶ66.7%
ぎんびゃうぶ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついでに内の中の様子を見ると、この間は気がつかなかったが、すぐ取付きの表の間には壁のすみに二枚折りの銀屏風ぎんびょうぶを立て、上り口に向いたところにはまた金地の衝立ついたてなどを置いてある。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
十畳と八畳の結構な二間に、備後表びんごおもてが青々して、一間半の畳床には蝦夷菊えぞぎくを盛上げた青磁の壺が据えてある。その向うに文晁ぶんちょうの滝の大幅。黒ずんだ狩野派の銀屏風ぎんびょうぶの前には二枚がさねの座布団。脇息。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
村会議員の家は立派なもので五十畳の広間にはあかりがぞろっとともり正面には銀屏風ぎんびゃうぶが立ってそこに二人は座らされました。すぐ村の有志たちが三十人ばかりきちんと座りました。
税務署長の冒険 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)