“屏風坂”の読み方と例文
読み方割合
びょうぶざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとその時、屏風坂びょうぶざかの辺から近道をして追いついてきたのであろう。こけつまろびつ——声を揚げて追いついてきた角兵衛獅子のお三輪と乙吉。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃、屏風坂びょうぶざかを上って真直に行くと動物園の方から来る通りで突き当りになる、其処そこに教育博物館というのがあって、わずかな入場料を取って公衆に見せていた。
屏風坂びょうぶざかの下り口、慈眼大師の石垣へ、葭簀よしずを掛けた一軒の茶店で袖無しを着た茶店の親爺が、山では珍らしくない、よいどれ武士のいびきを揺り起している。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)