“屏風箱”の読み方と例文
読み方割合
びょうぶばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三ツうろこの大紋打った素襖すおう烏帽子えぼしの奉行の駒を先にして、貝桶、塗長持ぬりながもち御厨子みずし、黒棚、唐櫃からびつ屏風箱びょうぶばこ行器ほかいなど、見物の男女は何度も羨望の溜息をもらしていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先には、二、三人が松明たいまつを持ってあるいてゆくのである。貝桶だの、屏風箱びょうぶばこだの、唐櫃からびつだのという華やかな祝言の荷は何もないが、鎧櫃よろいびつ一つに衣裳箱ひとつはになわせている。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)