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『鼓くらべ』
ふりがな文庫
『
鼓くらべ
(
つづみくらべ
)
』
庭さきに暖い小春日の光が溢れていた。おおかたは枯れた籬の菊のなかにもう小さくしか咲けなくなった花が一輪だけ、茶色に縮れた枝葉のあいだから、あざやかに白い葩をつつましく覗かせていた。 お留伊は小鼓を打っていた。 町いちばんの絹問屋の娘で、年は …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少女の友」1941(昭和16)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
睜
(
みつ
)
蒼白
(
あおざ
)
問屋
(
どいや
)
嗄
(
しゃが
)
序
(
じょ
)
関
(
かか
)
宿
(
しゅく
)
詰
(
なじ
)
嗜
(
たしなみ
)
謡
(
うたい
)
咳
(
せ
)
斯
(
こ
)
凄
(
すさま
)
津幡
(
つはた
)
葩
(
はなびら
)
結地
(
ゆいち
)
艶
(
つや
)
籬
(
まがき
)
若
(
も
)
袱紗
(
ふくさ
)
瞬
(
またた
)
瞠
(
みは
)
眸
(
ひとみ
)
皺
(
しわ
)
痩
(
や
)
留伊
(
るい
)
煤
(
すす
)
溢
(
あふ
)
溜息
(
ためいき
)
躍気
(
やっき
)
鼕々
(
とうとう
)
驕
(
おご
)
騙
(
だま
)
顫
(
ふる
)
雪蓑
(
ゆきみの
)
醒
(
さ
)
鄭重
(
ていちょう
)
辛酸
(
しんさん
)
葬
(
とむら
)
跼
(
かが
)
諦
(
あきら
)
訊
(
き
)
覗
(
のぞ
)
気臆
(
きおく
)
蔽
(
おお
)
蒙
(
こうむ
)
前跼
(
まえかが
)
宿
(
やど
)
嫉
(
ねた
)
囁
(
ささや
)
嚥
(
の
)
嗜
(
たしな
)
啜
(
すす
)
双眸
(
そうぼう
)
友割
(
ともわ
)
寡
(
すくな
)
刻
(
とき
)
凝乎
(
じっ
)
凍
(
い
)
凌
(
しの
)
冴
(
さ
)
何処
(
どこ
)
仰有
(
おっしゃ
)
以
(
もっ
)
昏
(
く
)
清浄
(
しょうじょう
)
泪
(
なみだ
)
仄
(
ほの
)
歪
(
ゆが
)
此処
(
ここ
)
歇
(
や
)
樒
(
しきみ
)
曲輪
(
くるわ
)
湧
(
わ
)
旺
(
さか
)
旨
(
うま
)
惧
(
おそ
)
徹
(
とお
)
微塵
(
みじん
)
御簾
(
みす
)
引摺
(
ひきず
)
小鼓
(
こつづみ
)