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辛酸
ふりがな文庫
“辛酸”の読み方と例文
読み方
割合
しんさん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しんさん
(逆引き)
今の
辛酸
(
しんさん
)
も、かくまで呪われた恋の不幸さも、忘れていた。——現実に恋人と会っているような
陶酔
(
とうすい
)
のなかに尺八を吹き
耽
(
ふけ
)
っていた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この薄命な、しかしねばり強い人が、どれほどのこの世の
辛酸
(
しんさん
)
を経たあとで、今の静かな生活にはいったか、私もそうくわしいことを知らない。
分配
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
幼い頃から世の
辛酸
(
しんさん
)
を
嘗
(
な
)
めて来た人に特有の、
磊落
(
らいらく
)
のように見えながらも、その笑顔には、どこか卑屈な気弱い影のある、あの、はにかむような笑顔でもって
鉄面皮
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
辛酸(しんさん)の例文をもっと
(21作品)
見る
“辛酸”の意味
《名詞》
辛酸(しんさん)
辛い苦しみ。また、そのような経験。
(出典:Wiktionary)
辛
常用漢字
中学
部首:⾟
7画
酸
常用漢字
小5
部首:⾣
14画
“辛”で始まる語句
辛
辛辣
辛抱
辛棒
辛苦
辛夷
辛気
辛子
辛防
辛々
検索の候補
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艱苦辛酸
甘酸辛鹹
“辛酸”のふりがなが多い著者
三上於菟吉
吉川英治
有島武郎
島崎藤村
江戸川乱歩
太宰治
田山花袋
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山本周五郎
宮沢賢治