“辛辣”の読み方と例文
読み方割合
しんらつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべて自分のうちに締め殺して、外には敢て、辛辣しんらつな手段や方法を、成功の秘訣とえらび、強欲の収得を累積してきたにちがいない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある女ぎらいな僧侶の古い言葉で、クリストフがだれよりもよくその辛辣しんらつさを味わい得た一句を、彼は好んで冗談にもち出していた。
同時に継母の私に対する憎しみもあくどく、そして辛辣しんらつになつた。父もそれに随従した。私の父は少し後妻に巻かれる方であつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)