“辛気”の読み方と例文
旧字:辛氣
読み方割合
しんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駄菓子ではつまらないと見えて腹がグウグウ辛気しんきに鳴っている。隣の古着屋さんの部屋では、秋刀魚さんまを焼く強烈な匂いがしている。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
じめじめした秋の雨が長く続いて、崖際がけぎわの茶のや、玄関わきの長四畳のべとべとする畳触りが、いかにも辛気しんきくさかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「そう水を向けちゃあいけませんやあねえ。姐御あねご、姐御は苦労人だ。辛気しんき臭くちゃ酒がまずいや、ねえ?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)