“しんさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンサン
語句割合
辛酸72.4%
心算13.8%
神算6.9%
浸滲3.4%
辛惨3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この薄命な、しかしねばり強い人が、どれほどのこの世の辛酸しんさんを経たあとで、今の静かな生活にはいったか、私もそうくわしいことを知らない。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ちと心算しんさんもござりますゆえ、なにごとも拙者せっしゃの胸におまかせをねがいます。ではわが君、民部どの、きょうから四日のちに、三百人の軍兵ぐんぴょうとともにお目にかかるでござりましょう」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだろう、おれの神算しんさんは図にあたった!」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒸焼シ得ルノミナラズ蒸焼ヲ二回ニ順次行ウヲ以テ塩ノ浸滲しんさんハ良好ニ行ワレ(とてもタマランです)、更ニ蓋ニ保温室ヲ設クルコトニヨリ之ヲ焼冷やきざまシトナスコトナカラシメ
発明小僧 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
諸君は道を行かんがために、道をさえぎるものを追わねばならん。彼らと戦うときに始めて、わが生涯しょうがい内生命ないせいめいに、勤王の諸士があえてしたる以上の煩悶はんもん辛惨しんさんとを見出し得るのである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)