“躍気”のいろいろな読み方と例文
旧字:躍氣
読み方割合
やっき94.1%
やくき5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小僧はませた口吻で、躍気やっきになってわめきながら、きゃっきゃっ笑い崩れた。許生員は我知らず、忸怩じくじと顔をあからめた。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
顔はあおざめ、躍気やっきとなり、肉をきざみ、掘る。指は、それ自身、血にまみれた傷口きずぐちだ。そして、そこから、釣針が落ちる。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
俺はやけに風呂敷包をはふり出して机の前に坐つて見た。火鉢の炭までが乱雑にくべられてある。「俺をこんな不愉快な目に遇はせて…………」と、俺は躍気やくきとなつて妻と姉を呪つた。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)