“まくらびょうぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
枕屏風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬となりてここにまた何よりも嬉しき心地せらるるは桐の火桶ひおけ置炬燵おきごたつ枕屏風まくらびょうぶなぞ春より冬にかけて久しく見ざりし家具に再び遇ふ事なり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
だが、薄暗い六畳の一間をのぞくと、枕屏風まくらびょうぶと、鼠不入ねずみいらずのほか、何もない古畳の真ん中に、一人の図う体の大きな男が、仰向けに寝転ねころがっている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうしてはね起きて、手さぐりでひうちを取って行燈あんどんをつけ、例の枕屏風まくらびょうぶの中をのぞいて見ると、そこに人がおりません。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)