“燧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひうち80.0%
7.5%
いし2.5%
2.5%
2.5%
まっち2.5%
2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
轟の源松は、腰に下げていた小田原提灯を取り出して、ひうちをカチカチと切って、それに火を入れたのは、とある橋のたもとでありました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ますらをや命あると口火り爆藥の筒はいたはりぬらむ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
いしが丸くなってしまって、それに火絮が湿ってるだから……やっとの事で点いただ、これでこの紙の附木に付けるだ、それ能く点くべい、えら硫黄臭いが、硫黄でこしれえた紙だと見える
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それあともかく、ちよつと見て来るだけでも見て来てやらにやあ。おめえ一つ火をつてくんなよ!」
そこへうずくまって、カチカチとを切りはじめました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
まっちで火を移しますると、ぽっ/\と燃え上る。
大国主のたぎしの小浜の火りの呪詞、播磨風土記の出雲墓屋イヅモハカヤの条、引いては出雲人で河内に移住し、土師氏の祖先となつた野見宿禰の陵墓に関する伝承等が示してゐる。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)