“燧打石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひうちいし60.0%
ひうち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どての蔭へ寄って、武蔵は、そこらの枯れ枝や木片きぎれや、燃えそうな物をあつめた。燧打石ひうちいしって、小さな炎とするまでには、実に克明な丹精と辛抱がるのだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庵室の中で、しきりと、さっきから燧打石ひうちいしっていたべつな僧が、舌打ちして
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『有難うぞんじます。——やれやれ、陽が短くなりやしたね。恐れ入りますが旦那、燧打石ひうちを一つ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長襦袢ながじゅばんのまま部屋を片づけて、お蔦は行燈あんどんに向かって、燧打石ひうちっている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)