“キ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:き
語句割合
木12.7%
酒12.7%
来11.1%
断7.9%
截6.3%
帰6.3%
城4.8%
樹4.8%
生4.8%
斷3.2%
來3.2%
着3.2%
著1.6%
企1.6%
切1.6%
忌1.6%
斫1.6%
機1.6%
消1.6%
燧1.6%
葱1.6%
規1.6%
限1.6%
黄1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つは「夢流し(初夢の原形)」、他は、前に書いた「斎(ユ)の木(キ)の祝言」である。此等の為事は、思ふに、古くから一部さむらひ人(ビト)の附帯事務であつたらしい。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
くしの神 常世にいます いはたゝす 少御神(スクナミカミ)の 神ほぎ 祝ぎ狃(クル)ほし、豊ほぎ、ほぎ廻(モトホ)しまつり来しみ酒(キ)ぞ……(仲哀記)
ハア何年ぶりだっぺなア、うちの嫁っ子がまだ来(キ)ねえうちだったない、というようなわけなの。
浅間嶺をつゝみし雲の 夕近く やゝ断(キ)れし間に、小浅間の出づ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
予ハ其ノ小窓ヨリ窓外ヲ見タルトコロ傾斜(ケイシャ)セル山腹(サンプク)ガ截(キ)リトラレアルヲ見タリ。其ノ前ニ小屋アリテ人々出入ス。雑品倉庫(ザッピンソウコ)ナルコトヲ知リ得タリ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
累代門跡(ルヰダイモンゼキ)ノ重宝モ、コノ夜、一灰燼(クワイジン)ニ帰(キ)シタリ、と公卿日記はみな痛記している。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「木(キ)」「城(キ)」「月(ツキ)」「槻(ツキ)」「調(ツキ)」「霧(キリ)」「新羅(シラキ)」「尽き」「避(ヨ)き」などの「き」には「紀」「記」の類の文字を用いて、他の類のものを用いることは殆どなく、これも
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
水底(ミナゾコ)に水漬(ミヅ)く白玉なる郎女の身は、やがて又、一幹(ヒトモト)の白い珊瑚の樹(キ)である。脚を根、手を枝とした水底の木。頭に生ひ靡くのは、玉藻であつた。玉藻が、深海のうねりのまゝに、搖れて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
併し江戸生(キ)世話の発達は、徐々にさうした江戸女形を独立させて来た。その後「兼ねる」役者が輩出し、更に立役の真女形の真骨髄への侵出が盛んになつた。
機に上つて日ねもす、時には終夜(ヨモスガラ)織つて見るけれど、蓮の絲は、すぐに圓(ツブ)になつたり、斷(キ)れたりした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其きれ/″\が、聞かうとも思はぬ郎女の耳にも、ぼつ/″\這入つて來(キ)勝ちなのであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
能始着(キ)たる面(オモテ)は弥勒打(ウチ)
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
……其時、手で、今してる様にさはつて見たら、驚いたことに、おれのからだは、著(キ)こんだ著物の下で、腊(ホジシ)のように、ぺしやんこになつて居た——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
旅の若い女性(ニヨシヤウ)は、型摺(カタズ)りの大様な美しい模様をおいた著(キ)る物を襲(ヨソ)うて居る。笠は、浅い縁(ヘリ)に、深い縹色(ハナダイロ)の布が、うなじを隠すほどに、さがつてゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
仙覚抄でニヌと訓(よ)み、考(こう)でニヌと訓んだ。布(ぬの)の事だが、古鈔本中、「爾(ニ)」が「企(キ)」になっているもの(類聚古集(るいじゅうこしゅう))があるから、そうすれば、キヌと訓むことになる。即ち衣(きぬ)となるのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「君(キミ)」「雪(ユキ)」「御酒(ミキ)」「杯(ツキ)」「沖(オキ)」「切(キ)る」「垣(カキ)」「崎(サキ)」「翁(オキナ)」「昨日(キノフ)」「清(キヨ)」「常盤(トキハ)」「明(アキラメ)」「幸(サキハヒ)」「杜若(カキツハタ)」「行き」「蒔(マ)き」「分き」「吹き」「着(キ)」
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
伐(ウ)チツ伐タレツ、互ヒニ具足ノ綿噛(ワタガミ)ヲ取合ヒ、組ンデ転ブモアリ、首ヲ取ツテ起チ上レバ、其首ハ我主ナリ、返せ渡セト鑓(ヤリ)ヲツケ、斫(キ)リ伏セニ躍リ行クナド、十六、七歳ノ小姓
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
機(キ)ハ逸(イツ)セリ。天ハ我ヲ利セズ。愚戦(グセン)ニ固着(コチヤク)シテ、愚ヲ重ネンヨリハ、如(シ)カズ、一タビ退イテ、再起ノ日ヲ計ランニハ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コレラ一万(イチマン)ノ正直(ショウジキ)、シカモ、バカ、疑(ウタガ)ウコトサエ知(シ)ラヌ弱(ヨワ)ク優(ヤサ)シキ者(モノ)、キミヲ畏敬(イケイ)シ、キミノ五百枚(ゴヒャクマイ)ノ精進(ショウジン)ニ魂(タマシイ)消(キ)ユルガ如(ゴト)ク驚(オドロ)キ、ハネ起(オ)キテ、兵古帯(ヘコオビ)ズルズル引(ヒ)キズリナガラ書店(ショテン)ヘ駈(カ)ケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大国主のたぎしの小浜の火燧(キ)りの呪詞、播磨風土記の出雲墓屋(イヅモハカヤ)の条、引いては出雲人で河内に移住し、土師氏の祖先となつた野見宿禰の陵墓に関する伝承等が示してゐる。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
秋葱(キ)の甚重(イヤフタ)ごもり 愛(ヲ)しと思ふ(仁賢紀)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
劉璋(リュウショウ)ノ暗弱ヲ以テシテモ守ルニ足レリ。今、師(イクサ)ヲ挙ゲテ遠征シ転運万里、全功ヲ収メント欲シ、呉起(タ)ツトイエドモソノ規(キ)ヲ定ムルコト能(アタ)ワザラン。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
只今では、大体午前の十時か十一時に終りますが、昔は、明け方、日の出を限(キ)りとしたらしいのです。
信州新野の雪祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えば小(コ)スミレ、茜(アカネ)スミレ、野路(ノジ)スミレ、深山(ミヤマ)スミレ、立(タチ)スミレ、源氏(ゲンジ)スミレ、円葉(マルバ)スミレあるいは黄(キ)スミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)