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断
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キ
ふりがな文庫
“
断
(
キ
)” の例文
旧字:
斷
島の東岸、箱崎・筒
城
(
キ
)
の磯には、黒い岩と、灌木の青葉と、風に
断
(
キ
)
れ/\になつて、木の間に動く日の光りとが、既に、
夕陽
(
ユフカゲ
)
を催してゐた。
雪の島:熊本利平氏に寄す
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
浅間嶺をつゝみし雲の 夕近く やゝ
断
(
キ
)
れし間に、小浅間の出づ
鵠が音:01 鵠が音
(新字旧仮名)
/
折口春洋
(著)
多摩の水三条に
断
(
キ
)
れて涸れゐたり
松本たかし句集
(新字旧仮名)
/
松本たかし
(著)
念仏聖の多くは、放髪にして
禿
(
カブロ
)
に
断
(
キ
)
つたものである。剃つたものは、法師・陰陽師であつた。だが、
禿
(
カブロ
)
即、
童髪
(
ワラハガミ
)
にした「
童子
(
ドウジ
)
」ばかりであつたわけではない。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
枯蔓の蔓先を見る
断
(
キ
)
れて無し
松本たかし句集
(新字旧仮名)
/
松本たかし
(著)
▼ もっと見る
機に上つて日ねもす、時には
終夜
(
ヨモスガラ
)
織つて見るけれど、蓮の糸は、すぐに
円
(
ツブ
)
になつたり、
断
(
キ
)
れたりした。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
古い——祖先以来さうしたやうに、
此世
(
コノヨ
)
に在る間さう暮して居た——
習
(
ナラハ
)
しからである。彼の人は、のくつと起き直らうとした。だが、筋々が
断
(
キ
)
れるほどの痛みを感じた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
郎女は、
断
(
キ
)
れては織り、織つては断れ、手がだるくなつても、まだ
梭
(
ヒ
)
を放さうともせぬ。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“断”を含む語句
間断
切断
断念
独断
断片
引断
断崖
断然
断絶
断頭台
寸断
裁断
遮断
不断
言語道断
截断
途断
断々
診断
断定
...