“断々”のいろいろな読み方と例文
旧字:斷々
読み方割合
きれぎれ86.7%
きれ/″\6.7%
たえだえ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
座中は目で探って、やっと一人の膝、誰かの胸、別のまたほおのあたり、片袖かたそでなどが、風で吹溜ふきたまったように、断々きれぎれほのかに見える。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
身には殆ど断々きれ/″\になつた白地の浴衣ゆかたを着、髪をおどろのやうに振乱し、恐しい毛臑けずねを頓着せずにあらはして居るが、これがすなはち自分の始めて見た藤田重右衛門で、その眼をいからした赤い顔には
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
あいいて、ゆるく引張つてくゝめるが如くにいふ、おうなことば断々たえだえかすかに聞えて、其の声の遠くなるまで、桂木は留南木とめぎかおりに又恍惚うっとり
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)