“毛臑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けずね90.9%
けづね9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまを掴んでたくし上げた。だらーッと下がった緋の長襦袢の、合わせ目が開いて女のはぎとは見えない、細っこい毛臑けずねがニョッキリ出た。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
猪口ちよく一箇を置いた塗りの剥げた茶餉台ちやぶだいの前に、ふんどし一つの真つ裸のまゝ仰向けに寝ころび、骨と皮にせ細つた毛臑けずねの上に片つ方の毛臑を載せて
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
私の毛臑けづねは、一尺以上も露出して、しかもそれに茶屋の老爺から借りたゴム底の地下足袋をはいたので、われながらむさ苦しく、少し工夫して、角帯をしめ
富嶽百景 (新字旧仮名) / 太宰治(著)