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引断
ふりがな文庫
“引断”のいろいろな読み方と例文
旧字:
引斷
読み方
割合
ひっき
33.3%
ひっちぎ
33.3%
ひきき
8.3%
ひきちぎ
8.3%
ひっきり
8.3%
ひっち
8.3%
▼ 他 3 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひっき
(逆引き)
片頬
(
かたほ
)
に触れた柳の葉先を、お品はその
艶
(
つや
)
やかに黒い前歯で
銜
(
くわ
)
えて、
扱
(
こ
)
くようにして
引断
(
ひっき
)
った。青い葉を、カチカチと二ツばかり
噛
(
か
)
んで手に取って、
掌
(
てのひら
)
に載せて見た。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引断(ひっき)の例文をもっと
(4作品)
見る
ひっちぎ
(逆引き)
振放す
機
(
はずみ
)
に
引断
(
ひっちぎ
)
った煙草入、其の儘土手下へ転がり落ちた、こりゃ
堪
(
たま
)
らぬと草へ
掴
(
つか
)
まって
上
(
あが
)
って見たら、
何時
(
いつ
)
の間にか曲者は跡を
晦
(
くら
)
ましてしまう。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
引断(ひっちぎ)の例文をもっと
(4作品)
見る
ひきき
(逆引き)
ヒイッと悲鳴で
仰向
(
あおむ
)
けに土間に転がり落ちると、その下になって、ぐしゃりと
圧拉
(
ひしゃ
)
げたように、膝を
頭
(
ず
)
の上へ立てて、
蠢
(
うご
)
めいた
頤髯
(
あごひげ
)
のある立派な紳士は、
附元
(
つけもと
)
から
引断
(
ひきき
)
れて片足ない
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引断(ひきき)の例文をもっと
(1作品)
見る
▼ すべて表示
ひきちぎ
(逆引き)
吹来
(
ふききた
)
り、吹去る風は
大浪
(
おほなみ
)
の寄せては返す如く絶間無く
轟
(
とどろ
)
きて、その
劇
(
はげし
)
きは柱などをひちひちと
鳴揺
(
なりゆる
)
がし、物打倒す
犇
(
ひしめ
)
き、
引断
(
ひきちぎ
)
る音、
圧折
(
へしお
)
る響は
此処彼処
(
ここかしこ
)
に聞えて、唯居るさへに
胆
(
きも
)
は
冷
(
ひや
)
されぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
引断(ひきちぎ)の例文をもっと
(1作品)
見る
ひっきり
(逆引き)
それでも安お召などを引張った芸者や、古着か何かの
友禅縮緬
(
ゆうぜんちりめん
)
の
衣裳
(
いしょう
)
を来て、
斑
(
まだ
)
らに
白粉
(
おしろい
)
をぬった
半玉
(
はんぎょく
)
などが、
引断
(
ひっきり
)
なしに、部屋を出たり入ったりした。鼓や太鼓の音がのべつ陽気に聞えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
引断(ひっきり)の例文をもっと
(1作品)
見る
ひっち
(逆引き)
「何だか知らんが、さんざ汚れて
引断
(
ひっち
)
ぎれているじゃないか。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引断(ひっち)の例文をもっと
(1作品)
見る
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出
“引断”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
泉鏡花
三遊亭円朝
徳田秋声
中里介山