“灰燼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいじん83.9%
くわいじん12.9%
はい1.6%
クワイジン1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けばこのむらはかつて壯丁そうてい多數たすう出漁中しゆつりようちゆうしつして全村ぜんそん灰燼かいじんしたことがあるさうで、これにかんがみて其後そのご女子じよし消防隊しようぼうたいをも編成へんせい
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
その理想の美をも併せて灰燼くわいじんとするに忍びず。われは他の衆我をして相見えしめむがために文學的博物場を開いたり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ことに依ると焼け死にはせぬかと、警察署の命令で、未だ鎮火しめりも切らぬ灰燼はいいて行くと、恰度、六畳の居間と勝手の境目に当る所に、俯向うつむけに成った、女の身体が半焦げに焼けて出て来た。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
累代門跡ルヰダイモンゼキノ重宝モ、コノ夜、一灰燼クワイジンシタリ、と公卿日記はみな痛記している。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)