“ござん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御参55.6%
呉山11.1%
五山11.1%
吾山11.1%
御座11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陳式は山の後ろに廻って、ときをつくってどっとばかり攻め上げれば、夏侯尚も御参ござんなれとこれを迎えた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嘯詠寒山しょうえいかんざんに擬すの句は、このろうの行為にてらせば、矯飾きょうしょくの言に近きを覚ゆれども、もしれ知己にわずんば、強項きょうこうの人、あるい呉山ござんに老朽をあまんじて、一生世外せいがい衲子とっしたりしも、また知るべからず
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
呉山ござん ふかくしてしこうして深し
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あとで知ったのですが、その出家は鎌倉でも五山ござんの一つという名高い寺のお住持で、京登りをした帰り路に、山越えをして北陸道を下らるる途中であったのです。
くろん坊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日本の農村生活の変遷をうかがうべき好史料に、吾山ござんという俳人の編輯へんしゅうした『物類称呼ぶつるいしょうこ』五巻がある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わたしの家も気味の悪う御座ござんすけに、どこかに移転うつろうて云いおりますばってんが、この頃、一軒隣に、新しい理髪屋かみつみやが出来まして、賑やかしうなりましたけに、どうしようかいと考えります
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)