“おす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.3%
33.3%
7.9%
3.2%
和尚1.6%
雄鳥1.6%
雄鶏1.6%
小簾1.6%
御座1.6%
御棲1.6%
御済1.6%
御過1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その代り雛鳥はまだ体質がおすは雄のように発達しておらんから去勢されても平気なもので施術しじゅつの結果さえ良ければ後に弱ることがない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
おすめすと」ふたりの雇い人がいた。新しい雇い人がやって来る時には、ジルノルマン氏は新たに洗礼名をつけてやるのを常とした。
「もうしもうし花魁おいらんえ、と云われてはしなんざますえとふり返る、途端とたんに切り込むやいばの光」という変な文句は、私がその時分南麟からおすわったのか
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
婦人まれには小児を背中せなかにむすびつけておすあれども、この小児なくことなきも常とするの不思議ふしぎなり。いはんや此堂押にいさゝかも怪瑕けがをうけたる者むかしより一人もなし。
いや、たとい、死んでおればとてじゃ、そなたという者は、又八の嫁として、この寺の和尚おすどのを
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「三十一ですって。——けれど、和尚おすさまに訊くと、あれでも、とても偉い人なんですとさ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でなければ、『蠅捕紙』だとか『雄鳥おすの雉』だとか云う字に、何か前からきめてある特別な意味があるのだろうか?——とそう思ったんだね。
主任看視者ハドソンは、蠅捕紙と貴下の雄鳥おすの雉の命を保管するための命令を受けたることを信ず。——
主人の小山不思議そうに「受精しない玉子とはどういうわけだ」中川「雄鶏おすと交尾しないで雌鶏めすばかりで産んだのさ」主人
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
かつ去勢した雄鶏おす母鶏ははどりの代用として雛鳥ひなどりを親切に撫育ぶいくするから外国では盛に育雛いくすう用にも使われる。それもドウキングに限らない。雑種でも日本鶏でも去勢すればんなその通りになる。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
夏のことでなかの仕切りはかたばかりの小簾おす一重ひとえ、風も通せば話も通う。一月ひとつきばかりの間に大分だいぶ懇意になった。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
何卒どうぞ此処へでも御座おすわんなさいな。」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
こちらは頭巾ずきんもずり落ちるほど一生懸命首を延ばして、あちらこちらを見渡しながら、成程竜神の御棲おすまいになる池の景色は格別だの、これほどの人出がした上からは
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大分だいぶ遅うがしたな。御飯ごはんはもう御済おすみになりましたか」と聞いた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「じゃ今夜が御別れだから、少し御過おすごしなさい」と母が勧めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とみ 今日はどさくさして、おすなつたつですばい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)