“をす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
34.8%
小簾21.7%
21.7%
4.3%
男襦袢4.3%
4.3%
雄鶏4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この河鹿かじかは皆をすに候。めすはあとより届け候。もつと雌雄めすをすとも一つ籠に入れぬやうに。雌は皆雄を食ひ殺し候。」
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
朝日あさひかげたまだれの小簾をすにははぢかヾやかしく、むすめともはれぬ愚物ばかなどにて、慈悲じひぶかきおや勿体もつたいをつけたるこしらごとかもれず、れにりてゆかしがるは
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
息子むすこ、亭主、をす、人生観上の現実主義者、気質上のロマン主義者、哲学上の懐疑主義者とう、等、等、——それは格別差支さしつかへない。しかしその何人かの僕自身がいつも喧嘩するのに苦しんでゐる。
僕は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その所謂いはれくと、子路しろをとこは、ひとなにをすはつて、それをまだおこなはないうちに、またあたらしいことくとにするほど正直しやうぢきだからだつてふんです。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
をすを掲げし女嬬はなづま
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
孔雀はその前の年に雌に死別れた男鰥をとこやもめだつたのに、雌鶏めんどりには一向見向きもしないで、鳥冠とさかあか雄鶏をすばかりをつけ廻してゐた。
かれその御頸珠の名を、御倉板擧みくらたなの神一九といふ。次に月讀の命に詔りたまはく、「汝が命はをす二〇を知らせ」