“おしえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.8%
15.5%
押絵9.3%
教訓4.1%
宗教3.1%
3.1%
報告1.0%
1.0%
訓言1.0%
高教1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは抽斎の師となるべき人物を数えて京水けいすいに及ぶに当って、ここに京水の身上しんしょうに関するうたがいしるして、世の人のおしえを受けたい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
老人たるや肉喰と絹服けんふくとにあらずんば養うに足らずとは、古きよりおしえたり。実に然り。喰物は歯にて噛む事能わず。着類も重きに耐えざるなり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
この話が私の夢か私の一時的狂気のまぼろしでなかったならば、あの押絵おしえと旅をしていた男こそ狂人であったに相違そういない。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたくしはそこで乙姫様おとひめさまからいろいろと有難ありがた教訓おしえやら、お指図さしずやら、またおやさしいなぐさめのお言葉ことばやらをいただきました。おかげわたくし自分じぶんでもがつくほどめきめきと元気げんきてまいりました。
曾根さん、貴方は宗教おしえを信じなければいけません、宗教を
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かれくびべ、耳をそばだてておしえてり。答うる者はあらで、婦女おんなうめく声のみ微々ほそぼそと聞えつ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうAの細君が、勤めから退けて来たAに報告おしえるのであった。
由来、お寺の“逢曳あいびき”というものは、妙に秘かな春炎と妖情を増すものだった。釈迦しゃかおしえ華厳けごんまじない真言しんごんの秘密。それと本能が闘って燃える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
訓言おしえは薬のようなもので、痎瘧おこりを病む者の前に瘇腫はれものの薬をすすめられてもしかたがない、と、そのようなことも思うた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「師の坊、高教おしえを垂れよ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)