“逢曳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいびき61.8%
あいび26.5%
あひびき8.8%
ランデブウ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引入れて雨戸を締めると、中は真っ暗、手と手を握った二人は、遠い廊下の有明ありあけを目当てに、逢曳あいびきらしい心持で、奥へ辿たどりました。
「あれは海苔漉き場だな」と私は笑いながら長に訊いた、「あのころはよく逢曳あいびきに使われたようだが、いまはそんなことはないか」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
余程よつぽど疳癪持かんしやくもちだつたと見えて、亭主と女との逢曳あひびきがんづくと、いきなり刀を引つこ抜いて、数寄屋へ通ふ路地の木を滅茶苦茶にりつけ
だが、この広い公園の青芝に一万の人間はただの片隅だ。なほあり余る空地には犬と遊ぶ老人、子供を連れた乳母女中、逢曳ランデブウの男女等が、干潮の潟の蟹の数ほど夕陽の下に林の遠景まで続いてゐる。
英国メーデーの記 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)