“あいびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
媾曳53.1%
逢引22.9%
逢曳21.9%
密会2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多年土地の若いものゝ間に染み込んでいる弊風へいふう賭博とばく媾曳あいびきを、父親は眼の仇にして清掃を図った。父親は一方非常な飲酒家であった。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
お房は、路地の中で、誰かと逢引あいびきするか誰かを待っていた筈だ——が、そのお房と逢引していた男がお房を殺した人間では無いよ。
後に成って、反って大塚さんは眼に見えない若い二人の交換とりかわす言葉や、手紙や、それから逢曳あいびきする光景さままでもありありと想像した。
刺繍 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
同じ朋輩同志人目を忍んで密会あいびきをする方が又たのしみと見えて、林藏という者が来た時から、菊がかれに優しくいたす様子、林藏の方でもお菊さん/\としたし工合ぐあいだから、結構な事だと思って居たが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)