“密会”のいろいろな読み方と例文
旧字:密會
読み方割合
みっかい33.3%
あいびき33.3%
しのびあ16.7%
ランデ・ヴウ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又もや姉を誘い出して、かの寺門前で密会みっかいするのではあるまいかと思うと、長三郎はそのあとをけてゆく気になった。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日が暮れると、あっちの門には、密会あいびきの男女がかくれ、こっちの門には、博徒や悪旗本が、公然と入って行く。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数うれば三年ぜん一日あるひ黄昏たそがれの暗紛れ、ひそかに下枝に密会しのびあい、様子を聞けば得三は、四十を越したる年にも恥じず、下枝をとらえて妻にせん。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
第四回、虎ノ門の晩成軒で山木元吉と怪しげな密会ランデ・ヴウをし、これもその足でここへやって来たものと見え、その時のままに皺だらけの夜会服ソワレを着ている。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)