“夜会服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ソワレ18.2%
ソアレ18.2%
やかいふく18.2%
イブニング18.2%
デコルテ18.2%
ロオブデコルテ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ今手元にありますのは、五十文（サンカンサンチーム）の真鍮玉一つ。……ここにおりますのは、夜会服（ソワレ）を着た乞食でございます。でも、私は満足でございますわ。
ノンシャラン道中記：04 南風吹かば　――モンテ・カルロの巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
幸福（しあわせ）になんかなろうと思ったばかりに、身につかない夜会服（ソアレ）なんかでしめつけられて、それこそ息のつまるような思いをしたよ。
キャラコさん：05 鴎 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
軽（かる）い瀟洒（せうしや）な夜会服（やかいふく）を着（き）たのや、裾模様（すそもよう）の盛装（せいそう）をしたのや、その中（なか）にはまたタキシイドの若（わか）い紳士（しんし）に、制服（せいふく）をつけた学生（がくせい）、それに子供（ことも）たちも少（すくな）くなかつた。軍服姿（ぐんぷくすがた）もちらほら見（み）えた。
微笑の渦 (新字旧仮名) ／ 徳田秋声(著)
胸の張りかた、褄の開きかた、それは日本服であって立派な夜会服（イブニング）のかたちだ。肩から流れる袖のひだなど、実になめらかに美しい。
江木欣々女史 (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)
肩から背中まで裸の夜会服（デコルテ）にタキシイドと燕尾服が重なり合って盤を覗いていた。長方形のルウレット台には緑いろの羅紗が敷き詰めてあった。
踊る地平線：09　Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) ／ 谷譲次(著)