夜会服ソワレ)” の例文
ただ今手元にありますのは、五十文サンカンサンチームの真鍮玉一つ。……ここにおりますのは、夜会服ソワレを着た乞食でございます。でも、私は満足でございますわ。
男はタキシード、女は夜会服ソワレ、いずれの服も敢々に汚れ皺み、とんと夜会の幽霊が白昼戸惑って出て来たといった体。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
第四回、虎ノ門の晩成軒で山木元吉と怪しげな密会ランデ・ヴウをし、これもその足でここへやって来たものと見え、その時のままに皺だらけの夜会服ソワレを着ている。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
前回の通り、焔色の夜会服ソワレを着て、見るもいぶせきこの木賃宿の一室へ、さながらニジンスキイの「火の鳥」とでもいった花々しいようすで飛び込んで来た。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)