“ソワレ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜会服66.7%
夜の部33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ今手元にありますのは、五十文サンカンサンチームの真鍮玉一つ。……ここにおりますのは、夜会服ソワレを着た乞食でございます。でも、私は満足でございますわ。
男はタキシード、女は夜会服ソワレ、いずれの服も敢々に汚れ皺み、とんと夜会の幽霊が白昼戸惑って出て来たといった体。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
第四回、虎ノ門の晩成軒で山木元吉と怪しげな密会ランデ・ヴウをし、これもその足でここへやって来たものと見え、その時のままに皺だらけの夜会服ソワレを着ている。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
前回の通り、焔色の夜会服ソワレを着て、見るもいぶせきこの木賃宿の一室へ、さながらニジンスキイの「火の鳥」とでもいった花々しいようすで飛び込んで来た。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
殺害された時間は今日の午後五時から六時までの間、つまり「カアマス・ショオ」の昼の部マチネエ夜の部ソワレの間だったと思われます。殺害された場所は、現在造築中の「日本座」の地下室小劇場の工事場。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)