密会みっかい)” の例文
旧字:密會
又もや姉を誘い出して、かの寺門前で密会みっかいするのではあるまいかと思うと、長三郎はそのあとをけてゆく気になった。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
千枝子ちえこが二度までも私と、中央停車場に落ち合うべき密会みっかいの約を破った上、永久に貞淑な妻でありたいと云う、簡単な手紙をよこした訳が、今夜始めてわかったからであった。
妙な話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その幸之助と自分の姉とが密会みっかいする——万一それが事実であって、その噂が世間にきこえたならば、二人は一体どうなることだろう。いずれにしても一と騒動はまぬがれまい。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)