“勘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かん87.1%
かんが6.5%
1.6%
がん1.6%
すくな1.6%
カウ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この材料を見分けることは、なかなか容易なことではなく、むずかしいことですが、注意の修練、かんによってできますものであります。
日本料理の基礎観念 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
承わりますれば、上宮太子厩戸皇子うまやどのおうじ様、百王治天の安危をかんがえ、日本一州の未来記をしたため、この寺院に秘蔵あそばさるるとか。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「——もっとも、手前の気っぷに惚れたのは俺ばかりじゃねえ。横町の煮売屋のおがそう言ったぜ。——お願いだから親分さん、八さんに添わして下さいっ——てよ」
余程よつぽど疳癪持かんしやくもちだつたと見えて、亭主と女との逢曳あひびきがんづくと、いきなり刀を引つこ抜いて、数寄屋へ通ふ路地の木を滅茶苦茶にりつけ
加之しかのみならず先生の識見、直ちに本来の性情より出で、つとに泰西輓近ばんきんの思想を道破せるものすくなからず。其の邪を罵り、俗をわらふや、一片氷雪の気天外より来り、我等の眉宇びうたんとするの概あり。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
中根君のカウじかうぶりて、こもりゐ給ふころ、独言に、詠みつゞけゝる
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)