“勘亭流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんていりゅう85.7%
かんていりう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘亭流かんていりゅうの細字で役割を記してあるのがかなり読みにくい上に、古来の習慣として“捨役すてやく”なるものが附け加えられている場合が往々ある。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
壁が崩れ落ちたと思うところに、日章旗にっしょうき交叉こうさした間に勘亭流かんていりゅうで「祝開店、佐渡屋さん」と書いたびらをつるして隠してあるような六畳の部屋だった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
あまがは澄渡すみわたつた空に繁つた木立こだちそびやかしてゐる今戸八幡いまどはちまんの前まで来ると、蘿月らげつもなく並んだ軒燈けんとうの間に常磐津ときはづ文字豊もじとよ勘亭流かんていりうで書いた妹の家のを認めた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)