“カウ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かう
語句割合
成牝22.2%
11.1%
11.1%
11.1%
11.1%
11.1%
11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北海の水の上にまだ流氷の残塊が徂来そらいするころ、通例、成牡ブルと呼ばれる、四五十頭の、怪物のような巨大獣が先着し、上陸しやすい場所を占領してあとからくる成牝カウを待つ。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
中根君のカウじかうぶりて、こもりゐ給ふころ、独言に、詠みつゞけゝる
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其がカウじて「桜時雨」の「侘び住ひの場」などが出来たのであらうが——。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伊吹山太平護国寺ニカウ
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またngはウまたはイの音になり(「ジャウ」「トウ」「カウ」などの語尾ウ、「ヘイ」「セイ」などの語尾イは、もとngである)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
信ヲ好ンデ学ヲ好マザレバソノヘイゾク、直ヲ好ンデ学ヲ好マザレバソノ蔽ヤカウ などというのも、結局は、個人としての子路に対してよりも
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
カウはこきあかき色。茘支が真赤に熟したのを、あかき嚢を懸けたやうだと形容したのであらう。ここにも南荒の珍産としてあるから、暖い南支那以外には滅多に見られないものなのであらう。