“勘当”のいろいろな読み方と例文
旧字:勘當
読み方割合
かんどう89.7%
かんだう10.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「又四郎、林助のふたりは、もとより少将の家臣ではないが、こよいかぎり西山荘の出入りもとめる。みなもおぼえておけよ。両名は勘当かんどうした者であるぞ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウン。それに違いないのだ。ちょうど姉歯早川組の奸計かんけいと、両親の勘当かんどうとで、板挟みになって死んだ訳だナ」
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
蘿月は一家の破産滅亡の昔をいい出されると勘当かんどうまでされた放蕩三昧ほうとうざんまいの身は、なんにつけ、禿頭はげあたまをかきたいような当惑を感ずる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「あいつが使いおった金でもあれば、今度も急場だけはしのげたかも知れぬ。それを思えば勘当かんどうしたのは、………」
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「でも、栄三郎様もお艶ゆえに実家を勘当かんどうされている身でございますから、この際、離縁りえんをとりますには、いくらかねえ……でないと、お話が届きますまいと存じますよ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
蘿月らげつはもと小石川表町こいしかはおもてまち相模屋さがみやふ質屋の後取息子あととりむすこであつたが勘当かんだうすゑ若隠居わかゐんきよの身となつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
或小官吏だつた彼の父はそのためにかれを勘当かんだうしようとした。
或社会主義者 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
情死、駈落かけおち勘当かんだう等、これ皆愛の分弁たり。
愛と婚姻 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蘿月らげつは一家の破産滅亡めつばうむかし云出いひだされると勘当かんだうまでされた放蕩三昧はうたうざんまいの身は、なんにつけ、禿頭はげあたまをかきたいやうな当惑たうわくを感ずる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ころは自分も矢張やはり若くて美しくて、女にすかれて、道楽して、とう/\実家じつか七生しちしやうまで勘当かんだうされてしまつたが、今になつてはころの事はどうしても事実ではなくて夢としか思はれない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)