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勘当
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かんだう
ふりがな文庫
“
勘当
(
かんだう
)” の例文
旧字:
勘當
一五六
己
(
おの
)
が世しらぬ身の、御
赦
(
ゆるし
)
さへなき事は重き
一五七
勘当
(
かんだう
)
なるべければ、今さら悔ゆるばかりなるを、姉君よく憐み給へといふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
蘿月
(
らげつ
)
は一家の破産
滅亡
(
めつばう
)
の
昔
(
むかし
)
を
云出
(
いひだ
)
されると
勘当
(
かんだう
)
までされた
放蕩三昧
(
はうたうざんまい
)
の身は、
何
(
なん
)
につけ、
禿頭
(
はげあたま
)
をかきたいやうな
当惑
(
たうわく
)
を感ずる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
情死、
駈落
(
かけおち
)
、
勘当
(
かんだう
)
等、これ皆愛の分弁たり。すなはち其人のために喜び、其人のために祝して、これをめでたしといはむも可なり。但社会のためには歎ずべきのみ。
愛と婚姻
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
或小官吏だつた彼の父はそのためにかれを
勘当
(
かんだう
)
しようとした。が、彼は屈しなかつた。それは彼の情熱が烈しかつたためでもあり、又一つには彼の友だちが彼を激励したためでもあつた。
或社会主義者
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
は自分も
矢張
(
やはり
)
若くて美しくて、女にすかれて、道楽して、とう/\
実家
(
じつか
)
を
七生
(
しちしやう
)
まで
勘当
(
かんだう
)
されてしまつたが、今になつては
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
の事はどうしても事実ではなくて夢としか思はれない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
蘿月
(
らげつ
)
はもと
小石川表町
(
こいしかはおもてまち
)
の
相模屋
(
さがみや
)
と
云
(
い
)
ふ質屋の
後取息子
(
あととりむすこ
)
であつたが
勘当
(
かんだう
)
の
末
(
すゑ
)
若隠居
(
わかゐんきよ
)
の身となつた。
頑固
(
ぐわんこ
)
な父が世を去つてからは妹お
豊
(
とよ
)
を妻にした店の番頭が正直に
相模屋
(
さがみや
)
の商売をつゞけてゐた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“勘当”の意味
《名詞》
(context、dated)法に照らし処罰すること。
(context、dated)叱責すること。
主従、師弟、親子などの関係を絶ち、追放すること。義絶。
(出典:Wiktionary)
“勘当”の解説
勘当(かんどう)は、親が子に対して親子の縁を切ること。
(出典:Wikipedia)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“勘当”で始まる語句
勘当帳