“駈落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけおち83.9%
かけお14.3%
かけおと1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さだめて皆さんは、雪は夜逃げをしたとか、駈落かけおちをしたとか思っていらっしゃるかも知れませんが、そういうわけではございません。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
酒がける口になってから、あっちこっちに、借金はできる。お蔦はお蔦で、裸にまでなる。型どおり、心中するか、駈落かけおちか、ふた道をいばらにして
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このすさまじい「駈落かけおとし」のうちに、宮脇又兵衛(後に長門守ながとのかみ)は馬を用いていた。そして宝寺たからでらのうしろの断崖の上に来てしまったのである。馬は当然、硬直してうごかない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)