“駈落者”の読み方と例文
読み方割合
かけおちもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目下、松島湾の月ノ浦に碇泊しているところの駒井甚三郎創案建造の蒸気船、無名丸から脱走して来たところの駈落者かけおちものなのであります。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
駈落者かけおちものは、御法度の筈でございます。捕まえて、日本橋のたもとに、さらし者としてくださるのが、御法だと覚えておりますが。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うしろ暗いことがあるか無いか、それは調べてみなければ判りませんが、いずれにしても駈落者かけおちものは一応の詮議を致さなければなりませんので……。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)