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駈落
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かけお
ふりがな文庫
“
駈落
(
かけお
)” の例文
酒が
飲
(
い
)
ける口になってから、あっちこっちに、借金はできる。お蔦はお蔦で、裸にまでなる。型どおり、心中するか、
駈落
(
かけお
)
ちか、ふた道を
茨
(
いばら
)
にして
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「でも、
駈落
(
かけお
)
ちをしたお
庇
(
かげ
)
で、
無事
(
ぶじ
)
に
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
かつたんです。
思
(
おも
)
つた
同士
(
どうし
)
は、
道行
(
みちゆ
)
きに
限
(
かぎ
)
るのねえ。」
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると、修理は急に額を暗くして、「林右衛門めは、
先頃
(
さきごろ
)
、手前屋敷を
駈落
(
かけお
)
ち致してござる。」
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すぐ行きつけの茶屋へあがって、蝶子を呼び、物は相談やが
駈落
(
かけお
)
ちせえへんか。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「某実業家夫人が運転手と
駈落
(
かけお
)
ちをした。誰だろうな?」
社長秘書
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
日本の小説にはない
訣
(
わけ
)
ではない。その一つは
青木健作
(
あをきけんさく
)
氏の
何
(
なん
)
とかいふ女工の小説である。
駈落
(
かけお
)
ちをした女工が
二人
(
ふたり
)
、
干藁
(
ほしわら
)
か何かの中に野宿する。
夜明
(
よあけ
)
に二人とも目がさめる。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
年下の男をつれた
駈落
(
かけお
)
ち
者
(
もの
)
——とでも間違われたに違いない。そこは旅籠の年寄が、
繭
(
まゆ
)
を煮る鍋や
紡
(
つむ
)
ぎ車をおいて、ひとり住んでいる所だったがお通と城太郎のためにわざわざ
空
(
あ
)
けてくれたのだった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
師匠
(
ししょう
)
の娘と
駈落
(
かけお
)
ちをした事だの、いろいろ悪い
噂
(
うわさ
)
も聞いています。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
駈
漢検準1級
部首:⾺
15画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“駈落”で始まる語句
駈落者
駈落事