“道行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みちゆき84.4%
みちゆ10.4%
どうぎょう3.9%
みちつら1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、道行みちゆきにしろ、喧嘩けんくわにしろ、ところが、げるにもしのんでるにも、背後うしろに、むらさと松並木まつなみきなはていへるのではない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれはいまさらに美穂子の姿のいっそう強い影をその心にいんしているのを予想外に思った。こういう道行みちゆきになるのはかれもかねてよく知っていたことである。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
寂照は入道してから、ただもう道心を持し、道行どうぎょうを励み道義を詮するほかに余念も無く、清浄安静しょうじょうあんじょうに生活した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
主戦場となったさがまつから糺河原ただすがわらのあいだでは、彼が若年以来のまたなき相談相手だった叔父の上杉憲房を敵の囲中いちゅうに亡くしてしまい、また、味方の大名、二階堂道行みちつら、三浦貞連さだつら
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)