“かんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間道39.3%
勘当33.3%
感動23.8%
咸同1.2%
澗道1.2%
間通1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「十津川をけて、あの釈迦しゃかたけの裏手から間道かんどうを通り、吉野川の上流にあたる和田村というに泊ったのが十九日の夜であった」
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いや、そんな仔細ではないが、右馬介めは、不届きな奴だ。こよい限り勘当かんどうしたぞ。よも姿は見せまいが、以後近づけるな」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でも、わたくしぬるまで三浦家みうらけ墳墓ふんぼはなれなかったということは、その領地りょうち人民じんみんこころによほどふか感動かんどうあたえたようでございました。
所が咸同かんどう年間になって青幇は非常に貧乏になり生計が苦しくなったから、幇人はこの幇勢を以て自然悪い方向へ向けるに至ったが、すでに入幇している役人は脱幇するどころか、それとぐるになって
このあたり今は金富町かなとみちょうとなふれど、むかしは金杉かなすぎ水道町にして、南畆がいはゆる金曾木かなそぎなり。懸崖には喬木きょうぼくなほ天をし、樹根怒張して巌石のさまをなせり。澗道かんどうを下るに竹林の間に椿の花開くを見る。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
彼は窟に暫く棲んでいたので、岩穴からの川辺へ抜け出る間通かんどうを心得ていた。彼はただちにその穴を見出して、蛇のようにもぐり込むと、暗い中であたかの市郎に出逢ったのであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)