“華厳”の読み方と例文
旧字:華嚴
読み方割合
けごん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まいりましょう——あなたのお指図さしずなら、どこへでも」どこ、華厳けごんの滝までもという歌を——思わず——口もとまで思い浮べた。
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
「いたずらは、たいがい常識をかいていまさあ。救っておやんなさい。功徳くどくになりますよ。あの容子ようすじゃ華厳けごんの滝へ出掛けますよ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
特に、夕日が西に傾いて、その赤い光線が樹々の紅葉を照らす時の美しさは、豪華というか、華厳けごんというか、実に大したものだと思った。
京の四季 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)