“華厳滝”の読み方と例文
読み方割合
けごんのたき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人は「帰るかい」と云った。武右衛門君は悄然しょうぜんとして薩摩下駄を引きずって門を出た。可愛想かわいそうに。打ちゃって置くと巌頭がんとうぎんでも書いて華厳滝けごんのたきから飛び込むかも知れない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
藤野の佳人はたちまち他にとついで仕舞しまつたのです、藤野の生命は其時既に奪はれたのです、華厳滝けごんのたきへ投げたのは、空蝉うつせみの如き冷たき藤野の屍骸です、去れど姉さん、貴嬢が独身で居なさらうとも
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
突然の新談緒しんだんちよに「藤野さんテ、華厳滝けごんのたきでお死なすつたみさをさんですか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)