“華厳経”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けごんきょう63.6%
けごんぎょう36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそろしい金剛心である、彼はその冬を華厳経けごんきょうの研究のなかに没頭して、覚明や性善坊と、炉辺に手をかざして話にふけることすらない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういうものを扱ったのを仏教で聴きますのは「善財童子ぜんざいどうじ」というものが華厳経けごんきょうに出てくる。
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
かくのごとく、我人の有する一心は奇々妙々にして、その中より一切の世間を現出するゆえに、『華厳経けごんぎょう』と申す経文の中に、左のとおり説きてあります。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
また河水が流れ込んでも海が溢れない訳を説明する華厳経けごんぎょうの文句がある。大海有四熾燃光明大宝。其性極熱。常能飲縮。百川所流無量大水。故大海無有増減。とある。
断片(Ⅱ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)