“をしへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
72.7%
教訓12.1%
6.1%
宗教3.0%
庭訓3.0%
教義3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛衞ひゑいいにしへるものなり。おなとき紀昌きしやうといふもの、飛衞ひゑいうてしやまなばんとす。をしへいはく、なんぢまづまたゝきせざることをまなんでしかのち可言射しやをいふべし
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
忘れるなといふ一生の教訓をしへの其生命いのち——あへぐやうな男性をとこ霊魂たましひの其呼吸——子の胸に流れ伝はる親の其血潮——それは父の亡くなつたと一緒にいよ/\深い震動を丑松の心に与へた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
余は幼きころより厳しき庭のをしへを受けし甲斐かひに、父をば早くうしなひつれど、学問のすさみ衰ふることなく、旧藩の学館にありし日も、東京に出でゝ予備黌よびくわうに通ひしときも、大学法学部に入りし後も
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
昔者とは言ひ乍ら、書生の談話はなしも解つて、よく種々いろ/\なことを知つて居た。時々宗教をしへの話なぞも持出した。奥様はまた十二月二十七日の御週忌の光景ありさまを語り聞かせた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
まあ、宗教をしへの方の情熱が籠るとは見えない迄も、何となく人の心をひきつける樸実まじめなところがあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
男女七歳にしての庭訓をしへきびしくて、水練の修得などをうる機會はなかつた。それでゐて、そこに蟄服して育つた女の子わたしは、馬に乘ることと、海におよぐことが、一度やつてみたい念願だつた。
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
私は當座の間はロオマン・カソリックの教義をしへの試驗の爲めと、それとその教義による制度の運轉の工合をよく研究する爲めに專心になるつもりです。