トップ
>
教
>
をしへ
ふりがな文庫
“
教
(
をしへ
)” の例文
だから聖者は
教
(
をしへ
)
を説くのに、深く増上慢を戒めてゐる。慢心一たび生ずれば、百の解決も千の究理も、忽ちその力を失つて了ふと言つてゐる。
心理の縦断と横断
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
飛衞
(
ひゑい
)
は
昔
(
いにしへ
)
の
善
(
よ
)
く
射
(
い
)
るものなり。
同
(
おな
)
じ
時
(
とき
)
紀昌
(
きしやう
)
といふもの、
飛衞
(
ひゑい
)
に
請
(
こ
)
うて
射
(
しや
)
を
學
(
まな
)
ばんとす。
教
(
をしへ
)
て
曰
(
いは
)
く、
爾
(
なんぢ
)
先
(
まづ
)
瞬
(
またゝ
)
きせざることを
學
(
まな
)
んで
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
に
可言射
(
しやをいふべし
)
。
術三則
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
呼び
始終
(
しじう
)
の
事共
(
ことども
)
委曲
(
くはしく
)
話
(
はな
)
し又七樣へ
疵
(
きず
)
を付け其身も
咽喉
(
のんど
)
を
少
(
すこ
)
し
疵付
(
きずつけ
)
情死
(
しんぢう
)
と云ひて
泣
(
なく
)
べしと
教
(
をしへ
)
頼み居たるを長助は
物影
(
ものかげ
)
より是を
聞
(
きゝ
)
て大いに驚きながら
猶
(
なほ
)
息
(
いき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
〔譯〕
性
(
せい
)
は同じうして而て
質
(
しつ
)
は
異
(
ことな
)
る。質異るは
教
(
をしへ
)
の由つて
設
(
まう
)
けらるゝ所なり。性同じきは教の由つて立つ所なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
此鏡は
天道
(
てんたう
)
さまより
誰
(
たれ
)
にも/\
与
(
あた
)
へおかるれども
磨
(
みがゝ
)
ざればてらさずと、われ
若
(
わか
)
かりし時ある
経学者
(
けいがくしや
)
の
教
(
をしへ
)
に
聞
(
きゝ
)
しと、狐の
話
(
はなし
)
につけ大学の
蹄
(
わな
)
にかけて
風諫
(
ふうかん
)
せしは
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
五三
仏菩薩の
教
(
をしへ
)
の広大なるをもしらず、愚かなるまま、
五四
慳
(
かだま
)
しきままに世を終るものは、其の
五五
愛慾邪念の
五六
業障
(
ごふしやう
)
に
攬
(
ひ
)
かれて、或は
五七
故
(
もと
)
の
形
(
かたち
)
をあらはして
恚
(
いかり
)
を
報
(
むく
)
い
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
僕は今でも絶えず篠田さんの
教
(
をしへ
)
を受けて居るんです、篠田さんに教会放逐と云ふ侮辱を与へたものは僕の父です、父の利己心です、無論其等の事を意に介する様な篠田さんぢやない
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
塾には二十人程の生徒があつまつて、先生の
教
(
をしへ
)
をうける。栄蔵のやうに学問の好きな子もゐるし、学問の
嫌
(
きら
)
ひな子もゐる。嫌ひな子は、うしろの方に席をとりたがるから、すぐわかる。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
一葉女史
(
いちえふぢよし
)
はおのれと
同
(
おな
)
じ
園生
(
そのふ
)
にありて
萩
(
はぎ
)
の
舍
(
や
)
の
露
(
つゆ
)
におほし
立
(
たて
)
られし
下葉
(
したは
)
なり
萩
(
はぎ
)
の
舍
(
や
)
中島
(
なかじま
)
の
師
(
し
)
は
常
(
つね
)
にいにしへぶりのしなたかきを
教
(
をしへ
)
さとし
給
(
たま
)
へれど
性來
(
せいらい
)
のすき
心
(
こゝろ
)
によの
耳
(
みゝ
)
ちかく
俗
(
ぞく
)
に
今樣
(
いまやう
)
の
情態
(
じやうたい
)
を
うもれ木:01 序
(旧字旧仮名)
/
田辺竜子
(著)
一大事であるが、お
前方
(
まへがた
)
はどう身を処置するか承知したいと云つたのだ。
己
(
おれ
)
は一大事とは何事か問うて見た。先生はざつとこんな事を説かれた。我々は平生
良知
(
りやうち
)
の学を
攻
(
をさ
)
めてゐる。あれは根本の
教
(
をしへ
)
だ。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それを
少
(
すこ
)
し
御話
(
おはなし
)
して
大方
(
たいはう
)
の
教
(
をしへ
)
を
乞
(
こ
)
はんと
欲
(
ほつ
)
するので
御在
(
ござい
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
(かんがへる。)佛の
教
(
をしへ
)
を學べばそのやうに悟られまするか。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
寢
(
ね
)
ぬに
明
(
あ
)
くる
夜明
(
よあ
)
け
烏
(
がらす
)
もこうと
鳴
(
な
)
きて
反哺
(
はんぽ
)
の
教
(
をしへ
)
となるものを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
磁石なく枯野の
髑髏
(
どくろ
)
に
教
(
をしへ
)
らる
鶴彬全川柳
(新字旧仮名)
/
鶴彬
(著)
逃
(
のが
)
れよ、早も
邪宗門
(
じやしゆうもん
)
外道
(
げだう
)
の
教
(
をしへ
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
われらの示す
教
(
をしへ
)
曉
(
さと
)
らじ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
活
(
い
)
けては置かじと
囁
(
ささや
)
く
様
(
やう
)
にて、心済まねば謂ひも出でず、もしそれ胸中の
疑磈
(
ぎくわい
)
を吐きて智識の
教
(
をしへ
)
を
請
(
う
)
けむには、
胸襟
(
きようきん
)
乃
(
すなは
)
ち
春
(
はる
)
開
(
ひら
)
けて臆病
疾
(
とみ
)
に
癒
(
い
)
えむと思へど
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
見懸
(
みかけ
)
られざりしや
後
(
あと
)
の宿にて
慥
(
たしか
)
に昨日の
晝頃
(
ひるごろ
)
に通りしと
聞
(
きけ
)
り
若
(
もし
)
見當り玉はゞ
教
(
をしへ
)
玉はれといふに善六は
件
(
くだん
)
の小袖を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此秋山には
古
(
いにしへ
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
おのづから
残
(
のこ
)
れりと
聞
(
きゝ
)
しゆゑ一度は
尋
(
たづね
)
ばやとおもひ
居
(
を
)
りしに、此地をよくしりたる
案内者
(
あんないしや
)
を
得
(
え
)
たりしゆゑ、
偶然
(
ふと
)
おもひたち
案内
(
あなひ
)
が
教
(
をしへ
)
にまかせ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
われらの示す
教
(
をしへ
)
暁
(
さと
)
らじ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
はじめ
二目
(
にもく
)
三目
(
さんもく
)
より、
本因坊
(
ほんいんばう
)
膏汗
(
あぶらあせ
)
を
流
(
なが
)
し、
額
(
ひたひ
)
に
湯煙
(
ゆけむり
)
を
立
(
た
)
てながら、
得
(
え
)
たる
祕法
(
ひはふ
)
を
試
(
こゝろ
)
むるに、
僅少
(
わづかに
)
十餘子
(
じふよし
)
を
盤
(
ばん
)
に
布
(
し
)
くや、
忽
(
たちま
)
ち
敗
(
ま
)
けたり。
即
(
すなは
)
ち
踞
(
ひざまづ
)
いて
教
(
をしへ
)
を
乞
(
こ
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
教
(
をしへ
)
けるにぞ吉之助承知して
其後
(
そののち
)
又々
涼船
(
すゞみぶね
)
花火
(
はなび
)
見物
(
けんぶつ
)
の時六之助
同道
(
どうだう
)
にて吉原へ行き
蓬莱屋
(
ほうらいや
)
と云ふ六之助が
馴染
(
なじみ
)
の茶屋へ上りけるに吉之助は傳兵衞が
教
(
をし
)
へは
爰
(
こゝ
)
なりと
女房
(
にようばう
)
娘
(
むすめ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
それ
)
よりも
此
(
こ
)
の
土地
(
とち
)
へ
来
(
き
)
て、
夢
(
ゆめ
)
とも
現
(
うつゝ
)
とも
分
(
わか
)
らない
種々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
のあるのは、
別
(
べつ
)
ではない、
婦
(
をんな
)
のために、
仕事
(
しごと
)
を
忘
(
わす
)
れた
眠
(
ねむり
)
を
覚
(
さま
)
して、
謹
(
つゝし
)
んで
貴老
(
あなた
)
に
教
(
をしへ
)
を
受
(
う
)
けさせやうとする
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
護身
(
ごしん
)
の
術
(
じゆつ
)
や、
魔法
(
まはふ
)
つかひの
教
(
をしへ
)
にあらず、なき
母
(
はゝ
)
の
記念
(
かたみ
)
なりきとぞ。
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
の
里
(
さと
)
の
温泉
(
いでゆ
)
の
夜語
(
よがたり
)
。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
は
雨
(
あめ
)
ながら、
地
(
ち
)
の
理
(
り
)
は
案内
(
あんない
)
の
美人
(
びじん
)
を
得
(
え
)
たぞと、もう
山葵漬
(
わさびづけ
)
を
箸
(
はし
)
の
尖
(
さき
)
で、
鯛飯
(
たひめし
)
を
茶漬
(
ちやづけ
)
にした
勢
(
いきほひ
)
で、つい
此頃
(
このごろ
)
筋向
(
すぢむかひ
)
の
弴
(
とん
)
さんに
教
(
をしへ
)
をうけた、
市
(
いち
)
ヶ
谷
(
や
)
見附
(
みつけ
)
の
鳩
(
はと
)
じるしと
言
(
い
)
ふ
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
傳
(
つた
)
ふる
處
(
ところ
)
の
怪異
(
くわいい
)
の
書
(
しよ
)
、
多
(
おほ
)
くは
徳育
(
とくいく
)
のために、
訓戒
(
くんかい
)
のために、
寓意
(
ぐうい
)
を
談
(
だん
)
じて、
勸懲
(
くわんちやう
)
の
資
(
し
)
となすに
過
(
す
)
ぎず。
蓋
(
けだ
)
し
教
(
をしへ
)
のために、
彼
(
か
)
の
鬼神
(
きしん
)
を
煩
(
わづ
)
らはすもの
也
(
なり
)
。
人意
(
じんい
)
焉
(
いづくん
)
ぞ
鬼神
(
きしん
)
の
好惡
(
かうを
)
を
察
(
さつ
)
し
得
(
え
)
むや。
怪談会 序
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さて、どつち
道
(
みち
)
、
靜岡
(
しづをか
)
を
通
(
とほ
)
るには
間違
(
まちがひ
)
のない
汽車
(
きしや
)
だから、
人
(
ひと
)
に
教
(
をしへ
)
を
受
(
う
)
けないで
濟
(
す
)
ましたが、
米原
(
まいばら
)
で
𢌞
(
まは
)
るのか、
岡山
(
をかやま
)
へ
眞直
(
まつすぐ
)
か、
自分
(
じぶん
)
たちの
乘
(
の
)
つた
汽車
(
きしや
)
の
行方
(
ゆくへ
)
を
知
(
し
)
らない、
心細
(
こゝろぼそ
)
さと
言
(
い
)
つてはない。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
高野聖
(
かうやひじり
)
は
此
(
こ
)
のことについて、
敢
(
あへ
)
て
別
(
べつ
)
に
註
(
ちう
)
して
教
(
をしへ
)
を
与
(
あた
)
へはしなかつたが、
翌朝
(
よくてう
)
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
つて、
雪中
(
せつちう
)
山越
(
やまごし
)
にかゝるのを、
名残
(
なごり
)
惜
(
を
)
しく
見送
(
みおく
)
ると、ちら/\と
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
るなかを
次第
(
しだい
)
に
高
(
たか
)
く
坂道
(
さかみち
)
を
上
(
のぼ
)
る
聖
(
ひじり
)
の
姿
(
すがた
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
教
常用漢字
小2
部首:⽁
11画
“教”を含む語句
教育
宗教
教訓
教唆
教会
教化
御教
基督教徒
教師
教授
教父
清教徒
宗教上
基督教
耶蘇教
宣教師
説教
女教師
教鞭
教室
...